ガクです。

春のG1初戦は大波乱の結果となりました。今週末は大阪杯が行われますが、有力馬多数で、こちらも思いも寄らない結果になるかもしれません。

久しぶりに2場開催となりますが、ドバイミーティングもありますし楽しみな週末となりそうです。日本からは10頭の参戦予定、頑張って欲しいですね。

それでは、先週の重賞回顧です。

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<日経賞の回顧>

◎メイショウテッコンは3人気1着。
好スタートからハナを切り、マイペースの逃げを打てたことが勝因。道中に他の馬からもつつかれる事がなかったことも良かった。天皇賞・春でもマイペースの逃げが打てればもちろん有力だが、G1の舞台になると他の馬や騎手も勝ちにくるので、道中つつかれると案外脆く崩れる可能性はある。

結果的には◎→○→△で決着。

【総括】
エタリオウがスローペースを見越し、向こう正面で一気に2番手まで位置を押し上げた時はペースが上がったが、基本的には例年通りのスローからの持続力勝負といった結果となった。メイショウテッコンは馬体をさらに成長させ、本番への叩きとしては最高のスタートを切った。2着に敗れたエタリオウも同様に、ここから間違いなく状態を上げてくるだろう。3着のサクラアンプルールは中山巧者らしい立ち回りを見せたが、純粋に力負けをしたように見える。唯一後方から脚を伸ばしたルックトゥワイスは、レースの戦略一つで上位争いは出来たかもしれない。ゴーフォザサミットも休養明けとしては上々のレース、レースセンスも良く叩いたここからに期待。

 

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<毎日杯の回顧>

◎ルモンドは5人8気着。
スローペースからの加速力勝負となり、33秒台の早い上がり勝負について行けなかった。立ち回り力はあるので、今後の成長に期待したい、スピードの持続力勝負になる方が良さそう。馬体も減らしていたので、休養を挟んで成長を促した方が良さそうだ。

結果的には△→☆→○で決着。

【総括】
1000mは60.7秒のスロー。内枠からロスなく立ち回った2頭のワンツー決着。後方から上がり最速で脚を伸ばしたヴァンドギャルドとケイデンスコールは内容としては強い競馬だが、どちらの馬も展開任せになるのはマイナス点。ウーリリは2戦目でこのレースならまだまだ期待が持てる、馬体も大きく成長させており次に繋がるレースとなった。オールイズウェルは出遅れたが、最後の直線で外に進路をとると脚は伸びており、道中の位置どり次第ではもっと着順を上げていた。自己条件はあっさり勝つだろう。

 

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<マーチSの回顧>

◎ヒラボクラターシュは2人4気着。
馬群の中で揉まれた事が最後の直線で弾け切れなかった要因か、過去のレースを見ても外からスムーズに先行する展開の方が向いている。

結果的には▲→消→消で決着。

【総括】
1000mは62.5秒のミドル。ロンドンタウン・リーゼントロックと先行した馬が粘れており、その中を大外一気で上がり最速で勝ち切ったサトノティターンは強いの一言。右回りで結果を出した事はもちろんだが、堀厩舎が久しぶりに重賞制覇をした事は今後に繋がりそうで、これが厩舎の勢いにつながるかもしれない。テーオーエナジーは直線で失速し進路を切り替えるロスもあった、鞍上との手も合わなかったのだろう。ロンドンタウンは海外帰りとハンデで軽視されたが、もともと重賞で掲示板に食い込める実力馬、今回は流石に舐められ過ぎていた。

ロードゴラッソは連勝が止まったが、ごちゃついた展開で自分のレースを作れなかった。直線では力強く伸びており、重賞でも通用する力はある。人気落ちしそうな次走は買い。大外をぶん回したジョーダンキングも同様に、力は十分ある。

 

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<高松宮記念の回顧>

◎ナックビーナスは6人気14着。
外から前を主張する馬がいた事で、3コーナーで他馬と接触。その後は終始外を回し直線でも馬場の真ん中へ、内で立ち回った馬が勝ち切ったレースで、馬場と展開が向かず力を出し切れなかった。下手に5.6番手に控えたのも結果的に良くなかったのだろう。

結果的には▲→消→消で決着。

【総括】
600mは33.2秒のハイペース。内を通ったコースロスの無い馬が上位を占めるレースとなった。日曜の中京芝のレースを振り返っても2〜4枠の馬の好走が目立っていた。モズスーパーフレアは外枠からハナを奪うのに体力を消耗し、最後の直線は伸びを欠いた。タフな中京コースと言う事もあったが、近走のレースを考えると思い切って32秒台後半で600mを通過するぐらい飛ばした方が良かったのかもしれない。下手に全体とペースを合わせた事が結果として仇になった。ダッシュがつかなかったことを考えれば、状態面も良くなかったのかもしれない。

ミスターメロディは直線でセイウンコウセイが右に寄れた事で、前が空きスムーズにレースを出来たのが勝因。中京の馬場適性もあった。ダノンスマッシュは正攻法で勝ちに行ったが伸びあぐねた、左回りもあまり良くなかったのかもしれないが、レース内容としては勝ちに等しい内容だろう。馬場がフラットなら差し切っていた可能性はある。

ロジクライは3コーナーで不利もあり後方からの競馬になった事もあったが、1200mは短いだろう。1400~1800までが良いのでは無いか。

 

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【総括】
土曜はメイショウテッコン・ランスオブプラーナと宇治田原を使用している馬が勝利。ノーザン&社台は2.3着に敗れた。トライアルや前哨戦を最大目標としないのがノーザンや社台なので、本番で巻き返しを図るといった所か。

ここのところ重賞で宇治田原の好成績が目立つが、全体を見るとやはりノーザンF天栄&しがらきが安定して好成績。G1戦線がここから本番なので、大きく巻き返してくるだろう。ノーザン系外厩からの叩き上積みの馬にも注目していきたい。